【ブログの表示について】

◎エラーが出て碁盤が表示されない場合
「Javaのセキュリティレベルを「中」にする」
方法1 「スタート〜コントロールパネル〜Java〜セキュリティ」
方法2 「スタート〜すべてのプログラム〜Java〜Configure Java〜セキュリティ」

◎碁盤や文字を大きくしたい場合
「画面の表示を拡大する」
方法1 「Internet Explorer上部の「表示」〜拡大」
方法2 「Ctrlキー+マウスホイールを奥に動かす(上方スクロール)」
※いずれもリロード(最新の状態に更新)してください。

2013年10月31日

本因坊丈策13

『棋醇』 〈天保1年4月7日,21日,22日〉

    宮重 丈策
先番 水谷 琢廉

280手 白2目勝









丈策と水谷琢廉はほぼ同年代で、当時はともに五段くらいと思われます。
琢廉は後に六段に進み、天保7年ごろに33歳で夭折しました。

いきなり黒9は驚きますが、古碁にはわりとあります。以前、本因坊秀伯の似たような布石を紹介しました。
白28以下のサバキはなかなかのものです。
白64が手筋。
先手でシノギ形にして白86に回り、有望です。
ここからの黒の寄りつきは見応えがあります。
白142でしっかり生きて悪くなかったと思います。黒は本気の取りかけで、黒181まで大変化となりました。
右辺ががらがらになっては大成功に見えますが、白もそれまでかなり稼いでいた貯金が大きく、逃げ切りました。

『棋醇』の丈策−琢廉戦はもう1局あり、琢廉白番1目勝です。
たがいに逆番勝ちとなっているのは、両者いまだしという感じでしょうか。
ラベル:丈策 琢廉 棋醇
posted by 時代 at 19:51| Comment(0) | 本因坊丈策 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月30日

本因坊丈策12

写本『井上家棋譜』 〈文政7年1月28日〉

    井上 安節(幻庵)
先番 宮重岩之助(丈策)

214手 白中押勝










幻庵は27歳。「的然と昇達」する直前の碁です。
黒15・17の簡明型は明治時代の大流行定石ですが、この頃には珍しい。黒23までの分かれは初出に近いかもしれません。
白28・30は気分がいいところ。黒35・37は気合です。
白56がまた面白い手。ふつうは57ツケですが、先手を取って白58に回ろうという意味でしょう。
黒75はすごい生ノゾキ?です。さすがに問題では。
白110・118と続けざまに突き抜きを許した上に、黒123と愚形になっては形勢を損ねました。
本局は丈策の筋悪が目立ちましたが、相手を次々と愚形に追いやる幻庵の打ち回しはさすがです。
posted by 時代 at 19:42| Comment(0) | 本因坊丈策 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月29日

本因坊丈策11

『西征手談』 〈文政6年8月24日〉

   宮重岩之助(丈策)
先 太田卯之助(雄蔵)

118手 白中押勝










丈策の大きな謎に、遺譜が異常に少ない点があります。
本因坊家当主として七段に昇り、御城碁14局を務めているにもかかわらず、御城碁以外の遺譜は刊本・写本をかき集めても20局ほどしかありません。
なぜこれほど少ないのでしょうか?

まずは雄蔵の打碁集『西征手談』から。
丈策21歳三段、雄蔵17歳初段です。
黒29は右辺R10がよかったとの雄蔵評です。
黒37〜57はいかにも雄蔵らしい打ち回しでした。
白64が厳しい反撃。いきおい黒77まで、あっという間の大振り替わりです。
黒85は86と辛抱するよりなかったようです。急転直下の終局となりました。
posted by 時代 at 21:20| Comment(0) | 本因坊丈策 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月28日

本因坊丈策10

『御城碁譜』 〈弘化3年11月17日〉

先番 本因坊丈策
    安井 算知(俊哲)

259手 白7目勝










丈策最後の御城碁です。丈策は翌弘化4年に45歳で亡くなりました。

右上の分かれは定型です。
丈策はシノギの碁ですが、白52・56となっては白ペースに思います。
左辺のコウは難しいところ。白84と抜いてくれれば黒も生き形です。
白100の分断に、黒101が丈策らしい踏ん張りです。対する白102もすごい手。この数手が本局のハイライトです。
白118、白132と手筋連発です。
結局、白は左下をすべて捨て石にして、左辺の黒と下辺方面を振り替わり、勝負を決めました。
算知の好局です。

丈策の御城碁は通算8勝6敗です。
(Wikipediaで10勝4敗になっているのは誤りと思われます)
柏栄や仙得に対しては好成績でしたが、算知にはうまくいきませんでした。
また、残念ながら幻庵因碩との対戦はありません。碁所がからみ、互いに対局を避けていたのでしょう。
家元としてはけっして悪い成績ではありませんが、歴代の本因坊家と比べると、見劣りすると言わざるをえません。
明日からは御城碁以外の碁を見ていくことにしましょう。
posted by 時代 at 21:08| Comment(0) | 本因坊丈策 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月27日

本因坊丈策9

『御城碁譜』 〈弘化2年11月17日〉

先番 本因坊丈策
    林  柏栄

274手 黒4目勝










白12にはF16コスミが相場ですが、気合で黒13と先行しました。
左上は部分的には白よしです。
白32・34は、柏栄一流の意表のサバキです。
黒67以下、黒はややぎこちない感じですが、確かな形勢判断にもとづいています。
左辺の白はかなり削減されました。
白228は負けなので変化に出たものですが、勝敗に影響はありません。
posted by 時代 at 11:37| Comment(0) | 本因坊丈策 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。