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2013年04月13日

本因坊道知10

これまで、道知の知られざる名局を9局紹介してきました。
いかがだったでしょうか。
コミなしの白でもあくまで手厚く構え、相手の一瞬のミスをついてあっという間にこなしてしまいます。
私が「道知最強説」を唱える理由がおわかりいただけたらと思います。

もちろん対戦相手との力の差もあるのでしょうが、利碩・因益・因入・弥左衛門といった人は、秀策にとっての岸本左一郎、鶴岡三郎助、葛野忠左衛門みたいなものかと思います。
秀策の対左一郎・三郎助・忠左衛門戦と、道知のこれらの碁を比較して、秀策と道知はどちらが強いか考えてみるのも一興でしょう。

これまで紹介した対戦相手はすべて、一般には無名の本因坊家門人ばかりで、他の家元との碁、とくに晴れの舞台である御城碁は一局も紹介しませんでした。
それはなぜか? 
説明を兼ねて、最後に他の家元との碁を紹介します。
(本局は御城碁ではありません)


『碁経連珠』 〈宝永6年〉

   本因坊道知
先 井上 因節

130手 白6目勝










白12・14のハサミから白16は、あえて古風な打ち方をしている感じがします。
黒29は凝らせにいったものですが、かえって重くなりました。
黒41・43は後に見るようにデキリを狙っているのですが、つまらなかったと思います。白44があまりに大きいです。
黒55と決行しましたが、自然に対応され、白を攻めるどころではありません。
白64まで、すでに白勝ちです。

この碁を見て、どう感じられたでしょうか。
すぐに気がつくのは、今までの9局とは質がまったく違うという点です。
はっきり言って、並べていてあまり面白くありません。
道知の他の家元との碁、とくに御城碁は、すべてこんな碁ばかりです。
フルコンタクトの真剣勝負ではなく、型の披露という感じなのです。
しかも、道知は御城碁ではわざと負けている節さえあります。
そのような御城碁をもとに、道知の碁を論じることはできないでしょう。

道知はひとまずこれでおしまいです。
紹介しなかった道知の有名局として、師である道節因碩との十番碁、および六段昇段を賭けた仙角との争碁があります。
これらは「日本囲碁大系」をはじめ、その気になれば見つけられるので、今回は扱わないことにします。
機会があれば、いつか紹介したいと思います。
posted by 時代 at 11:29| Comment(0) | 本因坊道知 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月12日

本因坊道知9

『碁経玉だすき』 〈宝永2年〉

   本因坊道知
先 小倉 道喜
187手 黒6目勝









小倉道喜は、またの名を秋山仙朴と言います。
「仙朴」の名は、あるエピソードで有名です。まずは碁を鑑賞した後で説明しましょう。
なお「先」とありますが、互先の先番と思われます。

白8のツメに対して、黒9ナラビは良さそうな手です。
白16の大斜がまた登場しました。
今回は現代と同じく、白18ワリコミです。左方に白のカベがあって有力そうです。
おそらく大斜は初めての道喜さん、困ったと思いますが、黒25以下が見事な対応です。
部分的には白満足ですが、この配石では黒33に回って黒悪くありません。
黒43以下もダイナミックですばらしい打ち方です。
白52に対して、黒53以下の対応が勝因でしょう。一度逃がしてから、黒59と破壊しにいきました。
以下白必死のサバキですが、黒77まで大利を得ました。
先手で黒95に回り、見事に逃げ切りました。

道喜は元は道悦門下で、道知よりかなり年長と思われます。対局時は50歳くらいかもしれません。
子ども以上の年齢差の道知に対して、本局は若々しい打ち回しで快勝しました。

道喜(仙朴)は後に『新撰碁経大全』を出版しましたが、その中で、
「今道策流を学ぶ者、予の外(ほか)之(これ)無し」
と書いたため、発禁の上、処罰されてしまいました。
しかし、この碁からもわかるように、実力は確かなものです。
後世の野沢竹朝や梶原武雄の元祖だったと言えるかもしれません。
posted by 時代 at 21:09| Comment(0) | 本因坊道知 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月11日

本因坊道知8

『碁経連珠』 〈宝永2年〉

   本因坊道知
先 木村弥左衛門

120手 白中押勝










弥左衛門も伝不詳。
『碁経連珠』には道知と互先の黒白2局があり、いずれも道知勝ちです。
対局時は道知15歳、五段くらい。今回紹介する中でもっとも古い碁です。

カケ定石から白14のケイマが道知好みです。ここは現在みんなオシますが、白14・16には風格が感じられます。
白42の二間ジマリは珍しいですが、当時、道策門下でときおり試されていました。
黒47の一間ガカリが急過ぎたかもしれません。
白54以下が厳しい攻め。
黒73は中央に手を入れて、左辺と下辺を見合いにするのがよかったのでは。
黒83まで一息ついたと思いきや、白84がすばらしい決め手。変化の余地なく、一直線につぶしました。
緩急を見事に織り交ぜた、道知若かりし日の代表局と言えるでしょう。
posted by 時代 at 19:15| Comment(0) | 本因坊道知 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月10日

本因坊道知7

『碁経連珠』 〈宝永6年〉

   本因坊道知
先 松島 利碩

279手 黒1目勝










『碁経連珠』には道知−利碩戦が4局あり、利碩の先で1勝2敗1ジゴと健闘しています。
利碩唯一の勝局を紹介します。

黒7まで、向きは違えど正調秀策流です。
黒19、21は力強い。
黒29、31がすばらしい頑張り。黒59も石が張っています。
各所をすべて頑張り抜き、黒109に回って黒有望です。
以下も度重なるコウを的確に処理して、見事に1目余しました。
前局とは別人のような出来栄えで、まさに利碩生涯の1局と言えるでしょう。
posted by 時代 at 20:30| Comment(0) | 本因坊道知 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

本因坊道知6

『古碁枢機』 〈宝永6年〉

   本因坊道知
先 松嶋 利碩

74手 白15目勝










道知19歳。
松嶋利碩は不詳。「松島」となっている本もあります。

白22カケに対して黒23〜27は見たことのない打ち方ですが、なるほどという感じですね。
黒31は苦心の一手ですが、これではあまり感じがよくありません。
それでもこれからの碁と思われたところで、黒59が敗着。
白74まで一瞬で終わってしまいました。
碁というのは、こんな簡単に勝てるものでしょうか?
posted by 時代 at 01:36| Comment(0) | 本因坊道知 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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