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2013年05月03日

奥貫智策20

『名世碁鑑』 〈文化4年5月14日〉

    鈴木 知清
先番 奥貫 智策

310手 黒8目勝










鈴木知清は安井門。三代続いた鈴木家の2代目です。
智策とは先二から先先先まで101局の対戦があり、智策の死後に『対手百談』としてまとめられました。
智策特集であれば、とうぜん智策−知清戦は詳しく取り上げるべきですが、それは別の機会に譲ることにして、今回は『名世碁鑑』から1局だけ紹介します。
知清先先先の智策先番(大逆番)と思われます。

白18・20は違和感があります。白20からスミをツケフクれるのがふつうでしょう。
黒51〜57と稼いでシノギに回るのが、おなじみ智策流です。
白68となって黒苦戦かと思いきや、再び出ました黒75・77! 右下は全部白地ではないと見ています。
白92と手をつけなければ地が足りませんが、黒97・99で白地も荒れました。
黒107が落ち着いた好手。どう受けても味残りです。
黒109から手をつけ、難解です。結局、右下を手にした上にコウになりました。
白160までのフリカワリで黒十分です。
白は右辺のコウを頑張り、最終的に右下のコウにも勝ったものの、損コウもあったために、黒は譲って勝ちとなりました。
白の粘りには目を見張るものがありましたが、中盤以降チャンスはなかったでしょう。

以上で智策特集はおしまいです。
智策の碁をこれだけ見るのは初めてという方がほとんどだったと思いますが、智策の魅力の一端をお伝えできたでしょうか。
「日本囲碁大系」別巻で「智策」が出版される暁には、ぜひこの20局を入れてほしいものです。
posted by 時代 at 18:01| Comment(0) | 奥貫智策 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月02日

奥貫智策19

『対勢碁鏡』 〈文化7年3月19日〉

    奥貫 智策
二子 桜井 知達

125手 白中押勝










知達は安井門。わずか18歳で夭折しました。対局時は14歳です。
知達は丈和や幻庵との碁が多数残されています。
もし大成していたら、名人碁所の行方に大きな影響があったでしょう。

黒34は原本では一路下のツケになっています。いちおう修正しました。
白65ツケが絶妙のサバキ。先手で荒らして白79に回り、白大成功です。
黒は中央を小さく取るのでは割りに合わずと見て、黒90以下を決行しました。
白97がまた手筋。以下ほとんど一本道に黒をつぶしました。

本局だけ見ると知達はえらく弱そうですが、『対勢碁鏡』収録のもう一局は快勝しています。
若いうちは誰しも出来不出来が激しいものです。
知達の力はこんなものではないということを強調しておきます。
ともあれ、智策の会心譜であることには違いありません。
posted by 時代 at 15:46| Comment(0) | 奥貫智策 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月01日

奥貫智策18

『対勢碁鏡』 〈文化9年3月25日〉

    奥貫 智策
二子 服部 立徹

209手 持碁











立徹は後の幻庵因碩。対局時はまだ15歳(満14歳)です。

黒16から18、また白21に対する黒22は、立徹らしい気合いのよい打ち方です。
白75と分断され、黒76に頼るのではいやな感じです。
白97が絶好の一着。通常であれば黒は勝てない流れと思われます。
右上はコウですが、黒は下辺も大きいと見ました。
黒は完全に打ち回されましたが、粘ってよくジゴに持ち込みました。
posted by 時代 at 20:40| Comment(0) | 奥貫智策 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月30日

奥貫智策17

『対勢碁鏡』 〈文化6年4月18日、於尾州 名護屋〉

先番 奥貫 智策
    山本源右衛門

227手 黒勝










智策−源吉戦の第7局です。
黒15はどうでしたか。この布石は黒失敗でしょう。
白はゆっくり打っても十分と思われますが、白44以下は源吉らしい厳しさです。
白70以下が意表の逆モーション。黒困ったと思います。
ともかく左下の白を先に攻めてみたものの、白84・86が当然ながらうまいシノギです。
白102が打ちすぎでしょう。ここまでしなくてもいいのに。
上辺を荒らしながらシノいでは形勢混沌です。
黒149・151がすごい反撃。黒163も厳しい目取りで、一気に形勢逆転です。
黒は白の一瞬の打ちすぎをとらえて、難局を物にしました。

本局で智策の4勝2敗1ジゴとなって打ち込み間近かと思いきや、この後源吉も3連勝して結局打ち分けとなりました。
源吉は面白い碁を打ちますね。いずれ源吉特集もやりましょう。
posted by 時代 at 21:15| Comment(0) | 奥貫智策 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月29日

奥貫智策16

『対勢碁鏡』 〈文化6年3月20日〉

    奥貫 智策
先番 山本源右衛門

242手 持碁










山本源右衛門(源吉、道佐)は五段。
浜松在住で、立ち寄った多くの棋士との対局が残されています。
『対勢碁鏡』には智策−源吉戦が11局掲載されており、互先で5勝5敗1ジゴとまったくの互角です。
20歳以上も離れた本因坊家のホープに対してこの成績は、源吉の実力を示しています。
智策1勝2敗で迎えた本局は、負けたら打ち込まれる可能性があり、智策背水の1局です。

一間バサミに白22の大斜は斬新です。黒23から、見たことのない戦いになりました。
白42が意表の一着。白46・48とデギって白54がサバキの手筋です。
下辺は難しい戦いですが、白84〜86で下辺を捨てました。
黒97以下を思うと、白96は他の囲い方がよかったかもしれません。
左辺が荒れては、黒優勢は疑いありません。
黒145はすごい頑張りですが、やり過ぎだったかもしれません。
白194で数目取り、上辺のコウも頑張り抜いて、白怒濤の追い込みでついにジゴに持ち込みました。

黒は確実に勝つ方法はいくらもあったでしょう。番勝負の流れが変わる大きな一局でした。
posted by 時代 at 21:28| Comment(2) | 奥貫智策 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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