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2013年05月18日

水谷縫次15

『囲棋新報』41集 〈明治15年8月20日〉

    小林鉄次郎
先番 水谷 縫次

171手 黒中押勝










白18までヒラき合った渋い布石です。
黒19〜25がいきなりの仕掛け。その心は、黒31と外を切ろうというのです。
黒39は打ちすぎでしょう。平凡に40ヒキを決めて下辺オサエで十分とのことですが、ともかくこれが縫次の碁です。
白58で中央がピンチに見えますが、無視して黒63となおも得をはかります。
白64のノゾキに、黒65がこの一手の手筋。白にも弱点が残りました。
白82が敗着。単に84とカケれば難しかったでしょう。
黒97までのフリカワリで碁形が固まりました。
白98に対して、黒99・101の2手がすばらしい決め手。とくに99はあまりに俗で、なかなか打てる手ではありません。勝ち碁の決め方に、形は関係ありません。現代碁に通じる感覚と言えます。
総評に「此の碁満局まで双方の手段、精彩発揮、甚だ賞観すべし」とあります。

以上で縫次の明治13〜15年の打碁はだいたい終わりました。後は16〜17年が残っていますが、いささか飽きてきたので、縫次は一休みして次回からは別の特集をします。
posted by 時代 at 11:05| Comment(0) | 水谷縫次 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月17日

水谷縫次14

『囲棋新報』40集 〈明治15年7月16日〉

    水谷 縫次
先番 巖崎 健造

152手 白中押勝










縫次−健造戦は2局しかありません。うち1局が有名な妙手の出た碁で、本局が残る1局です。

白14は後の18ツケを狙った手。対する黒19は意表の受けです。
白40・42は一見すると筋違いに見えますが、いかにも縫次流です。
黒51は思い切った仕掛けですが、成功したようには見えません。
黒83はK7にノゾくべきとの評。この手を逃してからは白よさそうです。
黒123〜129の勝負手も不発に終わりました。
最後、微妙なところで投了となっています。

おたがいに意表の手が多く、面白い碁でした。
健造にとっては内容的に不本意でしょうが、両者の持ち味がよく出た一局だと思います。
posted by 時代 at 21:26| Comment(0) | 水谷縫次 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月16日

水谷縫次13

『囲棋新報』39集 〈明治15年5月15日〉

先番 小林鉄次郎
    水谷 縫次

188手 白中押勝










黒51は厳しい手ですが、対する白52が本局のハイライト。深慮遠謀の一手でした。
対して黒53は無視して55に打ってしまえば大いによかったということですが、簡単に打てる手ではありません。
その後は難しい戦いでよくわかりませんが、ともかく白の流れになりました。
黒115は、七子を捨てて116に出るべきとの評です。黒117も118でした。上辺がこんな白地になっては白勝ちです。

白52は「久しく考量を費やして打ちたる手なれどもあしし」とあります。しかし、それはあくまで検討の結果であって、まぎれもなくこの碁の勝利をたぐりよせた一手と言えるでしょう。
posted by 時代 at 20:36| Comment(0) | 水谷縫次 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月15日

水谷縫次12

『囲棋新報』36集 〈明治15年3月19日〉

    梅主 長江
先番 水谷 縫次

123手 黒中押勝










梅主長江は五段。縫次より年長でしょう。
黒49がすごい仕掛けです。
黒119が驚きの決め手。黒129が先手になり、大石が死にました。
縫次の先番では手合違いですが、それにしても気持ちのいい勝ちっぷりです。
posted by 時代 at 19:31| Comment(0) | 水谷縫次 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月14日

水谷縫次11

『囲棋新報』35集 〈明治15年2月5日〉

   村瀬 秀甫
先 水谷 縫次

201手 黒9目勝










じっくりした布石です。
黒47が意表の一着。「人の気付かざる手にて面白し」とあります。
黒63から小競り合いですが、白70はJ12に打つのもあったとのことです。
黒73〜85が思い切った打ち方。俗っぽいですが、中央は大きくならないと見ています。
続く黒87もすごい手です。すばらしい形勢判断ですね。
以下、まったく紛れる余地なく、黒完勝となりました。

本局は地味な碁でしたが、縫次の特徴がよく出た名局です。
縫次というと力戦・乱戦のイメージがありますが、それは序盤打ち回されたためにしかたなく戦っているだけで、本来はこういう碁も多いのです。
しかし、ただ型通りに固く打つのではなく、黒47や黒73以下のような臨機応変で実戦的な打ち方を織り交ぜるところに、現代碁の萌芽を感じる気がします。
posted by 時代 at 22:18| Comment(0) | 水谷縫次 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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