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2013年08月09日

伊藤松和30

『本因坊秀策全集』 〈安政5年9月26日〉

    本因坊秀策
先番 伊藤 松和

235手 黒1目勝










両者手堅い布石です。
白32・34は有力な趣向です。黒のハサミが遠いので、後で白38のヒラキが好形と見ています。
白48以下はおたがいに注文を外そうということで、見応えがあります。
黒91までは黒よさそうです。
黒95では中央を逃げておいて十分と思われます。
黒107まで一直線に白を取りに行きましたが、五目ナカデの上、白116など損をすることになり、怪しい雲行きです。
白142に黒がツグと、黒有利の2手ヨセコウくらいになるようです。それでは不満と見て、黒171まで大変化になりました。
結果、見事に1目を余しました。

松和−秀和戦は地味ですが、松和−秀策戦は派手な碁が多いですね。
御城碁の秀策大苦戦として有名な一局も、延々とコウが続く難しい碁でした。
棋風のかみ合わせなのか、面白い現象です。

松和は、他に道和(節山因碩)や岸本左一郎戦、また晩年の秀栄との十番碁などを紹介する予定でしたが、1ヶ月30局にもなったので、ひとまずここまでにします。
posted by 時代 at 17:14| Comment(0) | 伊藤松和 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月08日

伊藤松和29

『本因坊秀策全集』 〈嘉永3年11月〉

    本因坊秀策
先番 伊藤 松和

248手 黒1目勝










黒9・11は道策時代の古風な香りがします。
白36、および黒37・39は味わい深い攻防です。
黒59は松和らしい手です。上下の白は一手では連絡できないと見て、白62と打たせてから黒63と割ろうというのです。
黒67・69と好調な攻めですが、黒79・81はどうだったしょうか。白86以下、あっという間に中央に大地が出現しました。
白100まで白優勢と思われましたが、黒101以下の追い込みが見物です。
黒123が急所。スミの白は単独では眼がありません。
一本道で黒167まで先手で中央を連れ戻すことに成功しました。にわかに細碁です。
黒193〜197が決勝点です。
posted by 時代 at 23:49| Comment(0) | 伊藤松和 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月07日

伊藤松和28

『敲玉餘韵』 〈天保15年10月29日〉

   伊藤松次郎
先 桑原 秀策
 
142手 白中押勝










秀策は15歳・四段です。
秀策流のスタートです。
白20に黒は下辺をツメづらく、白38まで足早に立ち回っては白成功でしょう。
白44の囲いに対して黒45〜53は自信の着手ですが、どうでしたか。
秀策は黒71のコウダテに手を抜かれ、強攻策に出られるとは思っていなかったのでしょう。
白は上辺を仕留めて快勝しました。
posted by 時代 at 22:49| Comment(0) | 伊藤松和 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月06日

伊藤松和27

『棋醇』 〈天保8年11月16日、12月1日〉

   伊藤松次郎
先 加藤隆二郎

124手 白中押勝










加藤骼沽Y(髦a)は、本因坊門で五段。『棋醇』の著者として知られています。

白34・36あたりは松和らしくありません。実力差があるので、多少実験的な打ち方をしている感じがします。
白50〜58はいつもの松和流です。
黒は67〜73で生き形のつもりですが、白は怪しいと見ました。以下、白はずっと下辺の黒の大石をにらんでの行動です。
白94・106と着々と準備を進め、白124まで仕留めました。
ラベル:松和 隆和 棋醇
posted by 時代 at 21:05| Comment(0) | 伊藤松和 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月05日

伊藤松和26

写本『正徹棋譜』 〈天保12年8月12日〉

先番 伊藤松次郎
    服部 正徹

175手 黒13目勝










服部正徹は名門服部家の三代目。先代は雄節です。
本来は松本錦四郎のかわりに井上家を継ぐ予定だったとも言われます。
この時は五段ですが、後に七段に進んで御城碁も務めました。
本局は正徹先から先先先に進んでの大逆番です。

白10〜16は豪快です。服部因淑〜立徹(幻庵)という流れを考えれば、いかにも服部流という感じがしますね。
白22〜28は捨て石作戦と思われますが、そこで黒29・31が機敏です。逆に白に取らせました。
黒41と攻勢に立ち、好調です。左下は白モガキに近いです。
白84は通常86で先手を取り、左下のシノギに回るしかありませんが、それではチャンスなしと見たのかもしれません。
コウ代わりが白102・104では不十分です。以下、囲い合って白大敗です。

それにしても、上辺のヒラキなしで全部地になった碁をはじめて見ました。
黒が入るまでもないと判断したせいではありますが。
本局は好局とは言いがたいですが、珍局として紹介しました。
posted by 時代 at 21:20| Comment(0) | 伊藤松和 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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