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2013年12月21日

安井算知・本因坊道悦20

『御城碁譜』
第20局 〈延宝3年10月20日 於御城〉

    安井 算知
先番 本因坊道悦

221手 黒13目勝










いよいよ最終局です。
黒1〜5と珍しい布石です。御城碁では、両者とも「魅せる碁」を意識しているようです。
白16と本局では4間ビラキです。
白22も新工夫で、単オサエでコスまれるより得とみたものです。算知一人のおかげで、高ガカリ定石はずいぶん進歩しました。
黒49が厳しく、黒63となっては優勢です。
白90まで算知流の厚い打ち方ですが、これでは勝負になりそうにありません。
中央はたいした地にならず、黒の大勝です。

古碁で残念なことの一つとして、算知−道策戦が残されていない点があります。
当時は当主同士、および跡目同士の対戦が基本だったので、残念ながら実現しませんでした。
道策の寛文年間の棋譜には、知哲や算哲に苦戦している碁があり、いまだしという感があります。
算知が本争碁で本因坊流の新手も取り入れている打ちぶりから見ると、算知には意外と道策戦の意志があったかもしれません。
もし御城碁で算知−道策戦が行われていたら、ひょっとして道策の黒番負けの碁が見られたかもしれないと思います。
posted by 時代 at 10:44| Comment(0) | 安井算知・本因坊道悦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月20日

安井算知・本因坊道悦19

『御城碁譜』
第19局 〈延宝元年12月2日 於御城〉

先番 安井 算知
    本因坊道悦

260手 黒3目勝










いよいよ算知初めての黒番を迎えました。
黒31は意外な手です。この手を「感覚が悪い」の一言で簡単に切り捨てることは、絶対に許されません。
算知はこれまでE18オサエに始まり、一路右のJ17、E14一間トビなど、さまざまな手を試してきました。それをふまえて、本局は黒31に打ったわけです。黒31の背後には、血のにじむような努力が隠されていることを感じ取るべきです。
白56・58は意表の仕掛けです。いきおい白68までの分かれになりました。白地も大きいですが、黒はこれで悪くないという自信があるのでしょう。
黒85・87はどうでしたか。隙をとらえて、白88以下が巧みな味付けです。
白98が妙手で、手になっては形勢混沌です。
さらに白116〜130といっぱいのがんばりです。
これだけ打ち回しては白面白いかと思われましたが、黒157が決勝点で、余裕を持って逃げ切りました。

本局を評すれば、さしずめ
「道悦の先は勝ちぶり甚だ良しと言へども、算知の先は動かし難き様子なり」
といったところでしょうか。
↑何のことかすぐにわかった方には、古碁検定3級を認定しましょう。
posted by 時代 at 22:27| Comment(0) | 安井算知・本因坊道悦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月19日

安井算知・本因坊道悦18

『御城碁譜』
第18局 〈寛文12年10月24日 於御城〉

    安井 算知
先番 本因坊道悦

135手 黒6目勝










白6の三間バサミです。算知は、本因坊流であっても新しい手を積極的に試しています。弟子の算哲や知哲が安井流を墨守し、大成しなかったのは対照的です。
白22・28と大上段に構えながら、一転して白34・36とかわしたのは柔軟です。
白46・黒47は、おたがいに注文を外しました。
黒61は名手です。道悦は争碁の間に大きく棋風が変わりました。
中央の攻防はおたがいに見事です。
白108でなぜ109と出ないのか、古来より疑問視されてきました。算知には、本局を無理に勝ちに行こうという気はもはやなかったのでしょう。

本局は名局とされています。下辺に始まり、右辺、中央の攻防と実にすばらしいですが、どこか枯れている感じがします。
命がけの争碁というより、まるで元丈・知得戦を見ているようです。
posted by 時代 at 16:55| Comment(0) | 安井算知・本因坊道悦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月18日

安井算知・本因坊道悦17

『御城碁譜』
第17局 〈寛文11年10月20日 於御城〉

    安井 算知
先番 本因坊道悦

237手 黒9目勝










先先先初番。前局から1年が過ぎています。

白40〜52は面白い分かれです。
黒81で黒優勢です。
白82・84は算知の好きな手。碁を広くしようという意図です。
黒95が好手。さらに白106に対して隅を捨てたのが好判断で、黒快勝です。
posted by 時代 at 21:56| Comment(0) | 安井算知・本因坊道悦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月17日

安井算知・本因坊道悦16

『御城碁譜』
第16局 〈寛文10年9月22日 於松平市正宅〉

   安井 算知
先 本因坊道悦

277手 黒1目勝










前局まで道悦の8勝3敗4ジゴ。道悦は打ちこみまであと1勝に迫っています。

白12の単ビラキはこの時代には珍しい手です。
白26・28、さらに白34〜40が軽妙です。江戸前期の碁とは思えません。
右下を放置して黒45・47が厳しい手。黒69まで働きました。
算知はいつものように厚く打って追い込みを図ります。
白80〜85、さらに白120〜黒139と、両者気合の反発で見応えがあります。
白140が狙いの一手ですが、黒147が妙手で手なしでした。
終始微細の形勢のまま、ついに黒1目を余しました。

本局をもって、道悦は先先先に打ち込みました。
前述のように、両者ともある程度満足いく形で、痛み分けのような結果になりました。
実質的な争碁は本局で完全に終了です。
残り4局はがくっとペースダウンし、年に1度の御城碁となりました。
本局の後おそらく、最終的に20局までは打つこと、20局終了時点で算知は名人を引退すること、道悦は次の名人には就かないことが取り決められたのだと推測します。
それはもちろん、次の名人が道策であることを意味していました。
posted by 時代 at 22:24| Comment(0) | 安井算知・本因坊道悦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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