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2014年02月06日

中川亀三郎20

『囲棋新報』第23集 〈明治14年2月20日〉

    中川亀三郎
先番 安井 算英

211手 黒2目勝










安井算英は当時五段。最後の御城碁経験者として知られています。
黒7の三間バサミに対する白8の一間ハサミ返しは亀三郎好みのようで、よく打っています。
白38から思い切った変化です。
黒57・59が厳しい手。黒73となっては黒良しです。
黒87は面白い手。平凡に一間トビがよいとの評ですが、黒にも言い分があるでしょう。
黒117まで着実に決め、黒119に回っては優勢です。

亀三郎はこの後も方円社に多数の棋譜を残していますが、今回はここまでとします。
40代前半までの代表局はほぼ紹介できましたので、亀三郎の強さは十分に伝わったことと思います。
posted by 時代 at 16:21| Comment(0) | 中川亀三郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月05日

中川亀三郎19

『囲棋新報』第14集 〈明治13年5月16日〉

先番 村瀬 秀甫
    中川亀三郎

228手 白6目勝










秀甫との先先先の大逆番です。
左上は定石とはいえ、実戦で打たれるのは珍しいでしょう。現代では黒よしとされています。
白28・30は雰囲気が出ています。
白34〜46はかなり強引ですが、白50となり難しいです。
黒51はG10から左辺を捨てるのがよかったとの評です。
白54も妙手。亀三郎会心の打ち回しです。
白80もすごい頑張り。さすがの秀甫もたじたじです。
黒139に対して白140が鋭い反発で、形勢不明です。
最後、黒161は無理です。白164ではJ19にツゲば投了のはず。簡単なところに思えますが…
「双方見損じ」でなぜかコウになりましたが、いずれにしろ白勝ちです。
黒161でふつうにヨセれば細かいと思います。

最後は妙なことになりましたが、秀甫を白番で見事に破り、亀三郎生涯の一局と言って差し支えないでしょう。
秀甫が黒を持って最後に負けた相手は亀三郎です。秀栄や縫次ではありません。

秀甫とは1段差の先先先ですが、この後、先から先二にまで打ち込まれました。
(秀甫は二子番は打たなかったとされています)
しかし『囲棋新報』上では、先で打ち分け程度です。
あるいは秀甫が亀三郎に気を遣い、楽番で大幅に勝ち越しながらも、「雑誌に載る碁」では手心を加えていたのかもしれません。
posted by 時代 at 17:29| Comment(0) | 中川亀三郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月04日

中川亀三郎18

『囲棋新報』第10集 〈明治13年1月18日〉

    中川亀三郎
先番 高橋杵三郎

212手 白3目勝










方円社四天王の一人、高橋杵三郎との一局です。手合は杵三郎の先先先です。
黒11・13は脱出の手筋ですが、プロの碁ではあまりお目にかかりません。
利きを見て、白16はさすがの一着です。
黒29も手筋。華麗な応酬で見応えがあります。
黒41が打ちすぎだったようで、白42・44と形を崩されました。
白74では左上をシボリ形にしておいても十分と思われますが、もう止まりません。
白102も厳しく、下辺をもぎ取りました。
白136、さらに白162あたりはやや変調で、後半はむしろ黒に追い上げられたものの、逃げ切りました。
父丈和に棋風が似てきたと言われる亀三郎の、面目躍如の一局です。

亀三郎の評価があまり高くない理由に、方円社での成績がかんばしくないイメージがあります。
…と言うわけで調べてみたところ、けっしてそんなことはありませんでした。
明治12年から18年まで、7年間の定式手合の成績は、42勝30敗2ジゴです。
発足時は秀甫に次ぐ唯一の六段、また明治14年以降は唯一の七段として、その対局の多くは白番であり、2子局も相当数含まれています。
発足時すでに42歳であったことも考えると、立派な成績と言えます。
方円社四天王である高橋杵三郎・小林鉄次郎・酒井安次郎の3人に対しては向先相先を維持し、杵三郎・鉄次郎は向先に打ち込むなど、力の差を見せています。
水谷縫次にはほとんど勝てず、向先から向先相先に打ち込まれたものの、先番は落としていません。
20代前半の林秀栄にも長い間、向先を維持していました。

結局のところ、亀三郎に対するマイナスイメージは、秀甫にうまくいかなかったことにつきると思います。
歴代のナンバー2と比較しても、実力的に遜色はありません。
『日本囲碁大系』には「亀三郎・縫次」の巻を入れてほしかったですね。
posted by 時代 at 19:54| Comment(0) | 中川亀三郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月03日

中川亀三郎17

『囲棋新報』第6集 〈明治12年9月21日〉

    中川亀三郎
先番 吉田半十郎

180手 白中押勝










吉田半十郎は五段。坊門の重鎮として方円社に加わりました。

たいへん珍しい布石です。
黒は結果的に両ジマリですが、白24まであまり黒がいい感じはしません。
黒41はまず押し、ノビたら切るものでしょう。
白74まで形勢不明です。
白82〜黒89は両者気合の進行です。
黒95に対して白96〜104がうまく、地合の均衡が破れました。
posted by 時代 at 22:02| Comment(0) | 中川亀三郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月02日

中川亀三郎16

『囲棋新報』第3集 〈明治12年6月8日〉

      中川亀三郎
二子番 土屋百三郎

125手 白6目勝











明治12年に、方円社が設立されました。亀三郎は村瀬秀甫につぐナンバー2として活躍します。
酒井安次郎(向先)、小林鉄次郎(向先相先・白番)に敗れ、本局が3局目です。
土屋百三郎は後の本因坊秀元。当時三段で、先二・二子番です。

右辺をどう打つのかと思ったら、白29〜37には感心しました。
白51まで、思い切った中央作戦です。
対する黒52・54も意地を張った手です。
白61と焦点のはっきりしない碁になりました。完全に白ペースです。
黒62・64はどうだったでしょうか。ここに2手かけてしまうと、黒66以下で取っても大きくありません。
白89まで、まさかの大地が完成しました。

坊門ははじめ方円社に参加していたものの、すぐに断交しました。
亀三郎−秀元戦が本局のみとなってしまったのは残念です。
posted by 時代 at 06:10| Comment(0) | 中川亀三郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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