【ブログの表示について】

◎エラーが出て碁盤が表示されない場合
「Javaのセキュリティレベルを「中」にする」
方法1 「スタート〜コントロールパネル〜Java〜セキュリティ」
方法2 「スタート〜すべてのプログラム〜Java〜Configure Java〜セキュリティ」

◎碁盤や文字を大きくしたい場合
「画面の表示を拡大する」
方法1 「Internet Explorer上部の「表示」〜拡大」
方法2 「Ctrlキー+マウスホイールを奥に動かす(上方スクロール)」
※いずれもリロード(最新の状態に更新)してください。

2014年03月17日

算碩4

『古碁枢機」

   算碩
先 仙澄

284手 ジゴ










算碩にはもう一局、仙澄との棋譜があります。

黒1〜5も江戸初期によく見られる定石です。ブツカリやハサミツケでなく、黒5のハサミに趣があります。またいつか流行するかもしれません。
白28コスミも算砂の碁にあります。
白20、36の着点は面白いです。
白54のような軽妙な手が算碩の棋風のようです。
白76はこう打ちたくなりますが、黒77が厳しい手。黒が主導権を握りました。
黒129に回って黒逃げ切れそうです。
白150が勝負手。白128まで中央を地にしてにわかに細碁です。
小ヨセは双方に疑問点があるように思われます。

本局は謎の棋譜です。
第一に、仙澄なる人物が何者か、まったく不明です。しかも仙澄の碁はこの一局のみです。
第二に、本局は終局までの棋譜が残されています。
算碩−朴入戦からもわかる通り、算砂から道碩時代までの打碁は、そのほとんどが150手前後までで終わっています。
無名である仙澄の碁が1局だけ伝わり、しかも終局まで残されているというのは、唐突で不自然な感じがします。
あるいは仙澄も誰かの別名でしょうか。たとえば若き日の算悦とか。

以上、4局のみですが、珍しい算碩の碁を紹介しました。
時代的には、算砂や利玄、道碩戦などがあっても不思議ではありません。見てみたいですね。
posted by 時代 at 15:54| Comment(0) | 算碩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月16日

算碩3

『古碁枢機』 

     算碩
先 林 朴入

124手 白勝










白22と大きく構え、意欲的な布石です。
白46は面白い手。
白56は気がつかない妙手です。
白76・78を決めてから白80はやわらかい手。
黒89の鋭い攻めに対し、白90以下のサバキが絶妙です。シノぐどころか、左辺が白っぽくなりました。

算碩−朴入戦は以上の3局ですべてです。
さて、朴入=門入斎説の根拠として、

1.朴入は利玄・道碩に先の手合で六段程度だが、当時六段の棋士は数えるほどであり、外家とは思えない。
2.利玄・道碩との関係や年齢差から、家元内では門入斎が有力候補。
3.「林門入」名の棋譜は、『碁経連珠』に道碩戦が1局あるのみ。門入斎ほどの実力で1局しか棋譜が残されていないのは不自然。
4.そもそも、姓が「林」である。

といった点が挙げられます。
以上を総合的に考えれば、門入斎説は妥当と思われますが、疑問点もあります。

1.『碁経連珠』に「朴入は師・段位共に知れず」という注記がある。
2.言われてみれば「朴入=門入斎」はきわめて自然であるにもかかわらず、江戸時代からずっと「朴入は何者か不明」とされてきた。1の注記も含めて考えれば、とりもなおさず「朴入≠門入斎」ということではなかろうか。
3.『碁経連珠』には道碩−門入戦と道碩−朴入戦が並べて掲載されている。ところが、前者では門入が右に記載されている(門入−道碩)のに対し、後者は朴入が左に記載されている(道碩−朴入)。

林裕氏以来、朴入=門入斎説は結論が出ている雰囲気でしたが、今回改めて考えてみて、まだ確定的には言えないように思いました。
posted by 時代 at 13:17| Comment(0) | 算碩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月15日

算碩2

『古碁枢機』 

     算碩
先 林 朴入

157手 黒勝










相手の「林朴入」もよくわからない人物です。
林家四世に「朴入門入」という人物がいますが、時代が合わず別人です。
林裕氏は、朴入は一世林門入斎であろうと推定し、現在ではほぼ定説となっています。

黒25まで、江戸初期の大流行布石です。ほぼ同じ布石の碁が少なくとも10局はあります。
余談ですが「算砂時代は布石や定石が確立していなかった」というようなことを言う人がいますが、誤りです。算砂時代には算砂時代の布石があります。
黒31カケはピンときませんが、黒39〜43は驚きです。こうなってみれば、なるほどです。
黒63まで、黒うまくさばいたでしょう。
黒65以下の攻めも間然するところがありません。
黒87〜91が本局のハイライト。この3手は見事です。
以下は黒完璧な収束です。

朴入は、他に利玄や道碩戦など計20局ほどが残されています。本局は朴入生涯の一局かもしれません。
posted by 時代 at 09:57| Comment(0) | 算碩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月14日

算碩1

小ネタを一つ。
『坐隠談叢』の「本因坊算砂」の項に以下の記事があります。

「是より前、算砂は門下算碩(上手格)の技倆優秀なるを見て跡目と定め、未だ相続しむるに至らずして歿したれば更に算悦を以て跡目と定め、元和九年卯月二十三日病蓐中にありて碁所を中村道碩に譲りて、二世算悦を督せしめ、同五月十六日東都に於て寂す。」

これが正しければ、歴代本因坊の中に一世算砂跡目として算碩を入れるべきですが、一般に算碩は跡目として扱われていません。
(Wikipediaでは算碩を跡目としない一方で、奥貫智策を跡目としているのは疑問に思います)
跡目の真偽はともかく、『古碁枢機』に算碩名の棋譜が残されています。


『古碁枢機』 

     算碩
先 林 朴入

154手 白勝










黒5のカカリ、黒7大ゲイマジマリ、黒27大ゲイマガカリ、白32ツメなど、算砂時代の趣を受け継いでいます。
黒35〜白40は面白い攻防です。白52まで、黒35を不急の手にしました。
白54以下も味わいがあります。
黒85〜89は石が張ってますが、打ち過ぎだったかもしれません。
左下がコウになり、黒111・113の連打では非勢です。

元和元年(1615)前後の対局でしょうか。
相手の「林朴入」については明日。
posted by 時代 at 21:34| Comment(0) | 算碩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。